2024 01 23
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【VANS】 USA企画と日本企画の違いついて

シンプルでどんな服装にも合うデザインに加え、丈夫なアッパーとグリップ力の強いソールが特徴のVANSのスニーカー。
ヨーロッパの子供服ブランドのルックブックなどで使用されているスニーカーは、必ずVANSを使用していると言っても過言ではありません。

そこで、本日は店頭やお問い合わせにより、質問されることが多い、VANSのUSA企画日本企画の違いをご紹介。
VANS好きな方や洋服屋さんの人なら知ってるよ!っていう内容だとは思いますが、何がどう違うのかを掘り下げていこうと思います。長くなるとは思いますが、お付き合いいただけると嬉しいです。


USA企画と日本企画の違いの前に、VANSとは?

1966年にポール・ヴァン・ドーレン(Paul Van Doren)がジム・ヴァン・ドーレン(Jim Van Doren)、ゴードン・リー(Gordon Lee)、セルジュ・デリーア(Serge Delia)の3人と手を組み設立したスニーカーブランド。VANSというブランド名には、「ヴァンとその仲間たち」という意味がこめられており、VANSは「カスタムオーダーの受注生産」から始動したブランドです。
1970年代にスケーターの間で注目を集め、特に西海岸カルチャーの影響力は非常に強く、世界中に広がっていきます。

VANSが生み出した代表的なスニーカー。

VANS設立当初から愛される名作 「オーセンティック / AUTHENTIC」 VANSの初期モデルです。昔から変わることのないクラシックさ。時代が移り変わっても飽きられることはない、ローテクスニーカーの代表格と言える一足です。

スケーターカルチャーの影響を受けたVANSの出世作 「エラ / ELA
オーセンティックが原型なため、非常に似たデザイン。主な違いは、履き口の周りにクッションを詰めることで、サイドのステッチが少し下がります。激しい動きにも耐えうる仕様で、日常使いの耐久性も折り紙つきです。

快適な着脱が人気 「クラシックスリッポン / CLASSIC SLIP-ON
とある映画のヒットが背景に、人気が一気に拡大したシューレースの無いモデル。楽に着脱出来ながらも丈夫な作りから、子供にも大人にも人気な一足です。
BOLOではシーズン毎に、必ず展開するモデルです。

VANSのアイコン 「オールドスクール / OLD SKOOL
波を連想させるような曲線によるライン、「ジャズ・ストライプ」が初めて施されたモデル。「ジャズ」という名称で呼ばれることも。
VANSのアイコンが詰まったモデルとして、現在も高い人気です。




それでは、USA企画と日本企画についてお話しましょう。

人によってはVANSはVANSじゃないの!?っという方もいれば、
「USA企画と日本企画」聞いたことあるけど、意識したことないなー。いや!VANSはUSA企画じゃないとダメでしょ。という方もいらっしゃると思います。(リーバイスやコンバースでも似たようなことがありますね。)

最初に、USA企画と日本企画の概要みたいなものを簡単にお話します。

USA企画のVANSというのは、カリフォルニアのVANS社で企画・生産され、アメリカで流通しているモデルのことです。これが当店で扱っている「USA企画」と呼ばれるVANSになります。
ただし、アメリカで生産されているわけではなく、実際は他の国で生産されています。「USA製」と「USA企画」というのをごっちゃにされている方もいらっしゃいますが、VANSのUSA企画と言えど、今はカリフォルニアでは生産されていません。
とは言え、USA製で生産されるモデルが復刻したら、個人的にはとても嬉しいです…。

これに対して、日本企画のVANSというのは、日本でVANSのライセンスを持つ、株式会社ABCマートが日本で企画して、生産・販売しているものが「日本企画」というVANSになります。
上記のことから、日本ではふたつのVANSが流通しているわけです。

では、このふたつのVANSについての違いを掘り下げてみましょう。
(※USA企画・日本企画でしかそれぞれ販売されていないモデルもあったりするので、代表的なモデルのようにUSA企画でも日本企画でも同じモデル名で販売されているモデルに限っての違いになります。基本的に子供と大人で共通している内容です。)

まずは、商品についてのお話をしていきたいと思います!!
おそらく、VANS好きな人なら、パッと見ただけで、USA企画と日本企画の違いを判断できると思います。これってどこを見ているのでしょうか?
それは、ずばり「つま先のフォルム」です。
ソールが地面に対して、ペタッとフラット気味な形が「USA企画」持ち上がったような、上に向かって反っている形が「日本企画」と見分けがつきます。「USA企画」は”シュッと”したスリムなつま先に対して、「日本企画」は”ボテっと”したワイドなつま先だったりもします。ちょっと見慣れると、すぐにどっちかなっていう判断がつくと思います。

次は、少し別の角度から見た、見分け方を。
それはモデル毎に振り分けられた品番です。「USA企画」のVANSは「VN〜」から始まる品番に対して、「日本企画」のVANSは「V○○」という風に始まる品番になっています。
どちらの企画のVANSか見た目では判断できない場合は品番を確認するといいかもしれません。
また、シューボックスの色も違います。「USA企画」は赤箱・「日本企画」は茶箱だったりもします。

結局、「USA企画」と「日本企画」、どっちがいいの?
違いを記載するくらいだから、やっぱり「USA企画」がいい?「日本企画」はダメなの?っていうところが、皆さま気になるところだと思います。
正直に言うと、好きなデザインがあれば、どちらでもいいと思います。「USA企画」のVANSは日本国内の流通が制限されていることから、デザインの幅は多くありません。圧倒的に「日本企画」のVANSの方が様々なデザインがあると思います。
それでもどちらを選ぶのか?という問いがあれば、あくまで私の個人的な考え(こだわり)ではありますが、「USA企画」を選びます。実際に「USA企画」しか履いたことがありません。主な理由は、スニーカーに限らず、つま先が反っていたり、ボテっとした形があまり好きではないこと。(完全に好みの問題です、ローテクスニーカーが好きです)さらに”USA製だった頃のデザイン”を現在の「USA企画」が踏まえているという点から、やはり「USA企画」が好きです。

余談ではありますが、当店でよく取り扱うキッズのSLIP-ONを例にとると「USA企画」と「日本企画」の販売価格は「日本企画」の方が高いです、、。これは何故なのか、未だに理由がわかりません。

上記の内容以外にもモデル毎の違いがあり、詳細をお話ししたくなりますが、長くなるのでここでは割愛させていただきます。
また次の機会に、USA企画のサイズ感などと合わせてご紹介させていただければと思います。

BOLO取り扱いのVANSをご覧なられたい場合は下記URLをご覧ください。
https://bolo-kids.com/?mode=cate&cbid=2671814&csid=0&sort=n